湯シャンとは一体何だ?


「湯シャン」 あなたはこの言葉を聞いたことがありますか?

「湯シャン」とは、シャンプーを使わずに、お湯だけで洗髪することです。

メディアの情報として、現在も度々目にするこの言葉。ましてや、薄毛に良いと

言われれば、あなたも無視はできないはずです。

頭髪にまつわる情報だけに、あなたも私も多少は気になるところですが、

今回は、そんな湯シャンについて述べてみたいと思います。



湯シャンがなぜ話題になったのか?


そもそもの始まりは2015年頃から。モデルのミランダ・カーさんや、

ハリウッドセレブ達が実践していることで話題になった「ノー・シャンプー」

略して「ノープー」。


その後、国内でも実践する人々が増え、日本では「湯シャン」という言葉が生ま

れ、SNSなどで世の中に広まっていきました。その「ノープー」の背景にあるの

は、ナチュラル志向の延長線上にあるアンチケミカル
(化学的に合成された製品

を使わない)の考え方です。

要するに、「髪や頭皮を自然任せにしたほうが髪の生育にいいのではないか?」

というのが始まりなのです。


日本の芸能界でも、男性では、タモリさん・福山雅治さん・妻夫木聡さん、


女性では、ローラさん・中村アンさん・YOU(ユー)さん、近年では、吉川ひなの

さんが、自身の子供たちに実践しているなど、湯シャンを公表する有名人が増え

たことにより、話題になったのです。



シャンプーは使わないほうがいいのか?


冒頭でも少し述べましたが、「湯シャン」とは、シャンプーを一切使わずに


「お湯だけで髪や頭皮を洗うこと」を意味します。


では、なぜシャンプーを使わない「湯シャン」がいいのかと言うと、シャンプー

には皮脂を必要以上に取り除いてしまう強力な化学物質(界面活性剤)が含まれ

ている
からです。皮脂は本来、保護膜のような形で頭皮を守っているため、シャ

ンプーによって必要な皮脂まで取り除いてしまうことで肌トラブルを起こすケー

スがあるのです。

モテる男は、清潔さがモットーです。したがって、こまめにシャンプーすること

は清潔さを保つ上で必要不可欠であると思われがちですが、実のところ、

シャンプーによって頭皮トラブルが起こりやすくなっていることも事実としてあ

るのです。

シャンプーは身体に毒なのか?


薬学博士【竹内久米司(タケウチクメジ)・稲津教久(イナズノリヒサ)】両氏の

著書【「経皮毒」がまるごとわかる本】(2006年発売)で発表されたことが発端と

なり「経皮毒」という造語が生まれました。


両氏の説を簡単に言うと、「シャンプーの中に含まれる化学物質が、皮膚組織を

突破し、体内に侵入。それらが肝臓や子宮に蓄積し、アトピーなどのアレルギー

や不妊症、ひいては癌などの原因になり得る」という理論が紹介されています。


このような情報から様々な憶測を呼び、シャンプーに含まれる化学物質

(界面活性剤)は身体に悪いものだというレッテルを貼られたというのが本当のと

ころでしょう。


しかし、化学物質が皮膚を通して体内に侵入することはあり得ないというのが現

在の見解です。シャンプーの化学物質が、頭皮を突破し脳の組織を侵すと言うな

らまだしも、一般論として、化学物質が皮膚を通して毛細血管に侵入し、血流に

よって内臓に蓄積するという理論はどうでしょう?ちょっと無理があるのではな

いでしょうか。

平成18年以降は、薬事法の改正により、医学部外品にもすべての成分をラベルに

表記する義務が生じたことから、シャンプーも、ラベルの裏面を見れば、含まれ

ている成分は一目瞭然です。そして、現在では、身体に悪影響を与える化学物質

は含まれていない
ことがわかっています。

ただし、化学物質過敏症や、アトピー性皮膚炎など、皮膚が敏感な体質の方は当

然注意が必要です。



界面活性剤とは何か?


ところで、シャンプーに含まれる化学物質(界面活性剤)、この「界面活性剤」と

は一体何なのでしょう。

まず、界面とは、性質の異なる二つの物質の境界面のことを指します。

さて、水と油は混ざり合わないものの代名詞と言えますが、混ざり合わない水と

油の間には、当然境界面が存在しています。界面活性剤は、この二つの境界面に

働きかけて界面の性質を変え、水と油を混ざり合わせることを可能にした化学物

なのです。それにより、本来、水ですすぐだけでは落ちなかった油分や汚れ成

分を、きれいに洗い流すことができるようになったわけです。



正しい湯シャンの方法なんてあるのか?


正しい湯シャンの方法はこうである。


⒈ 大切なのは、まず洗う前にしっかりとブラッシングをすることだそうだ。


これにより、髪に付着した汚れを取り除くと同時に、皮脂が髪に程よく馴染むの

だという。


⒉ そして、40度以下のお湯で、頭皮を指の腹でマッサージするようにしっかり

と洗い、よく流すこと。


40度以上の熱いお湯だと、頭皮の皮脂を奪い過ぎて逆効果だそうだ。


⒊ そのあとは、ドライヤーできっちりと乾かし、生乾きにしないこと。

これは、シャンプーを使用した後でも同じことです。

余談ですが、まれに洗髪の後、髪が痛むからドライヤーは使わないと言う人がい

ますが、これは誤りで、やはり洗髪の後は、ドライヤーでしっかり乾かすのが正

しいのです。なぜなら、濡れたままの髪を放置しておくと、カビや雑菌が繁殖し

て、頭皮トラブルのもとになりかねないからです。ましてや、髪が濡れたままだ

と、風邪ひきの原因になることが多々あります。極端な頻度でドライヤーを使え

ば、当然髪は痛みますが、洗髪後の使用のみで髪に悪影響を与えることはありま

せん。洗髪後は、手早くドライヤーで髪を乾かすに限るのです。


さて、前述したように、「シャンプーに含まれる洗浄成分が、頭皮から本来必要

な皮脂まで落としてしまう」という考えにより、シャンプーを用いた洗髪の頻度

を減らしたり、あるいは完全にやめたりする人が現れたのが湯シャンの始まりで

すが、ある意味、シャンプーを使わない洗髪が、単に「新しい美容のトレンド」

になったというのが本当のところでしょう。


したがって、はっきり言ってしまえば、湯シャンに定義なんてあるはずもなく、


正しい湯シャンも間違った湯シャンもないというのが、私の個人的な見解です。


大体、私のように50歳を越えた世代以前の人たちにとって、シャンプーや石鹸を

使わない入浴など、決して珍しいものではないわけで、私にとって

「湯シャン」など、そもそも取り立てて話題にすること自体、ちょっと違和感を

覚えるのです。時代の移り変わりによって次第に生活様式も変わり、液体シャン

プーを使って毎日洗髪することが当たり前となった現代において、シャンプーを

使わない洗髪「湯シャン」が美容のトレンドとして話題になるとは、まさに、滑

稽極まりない事態であると私は感じるのです。



湯シャンが薄毛に効果的だなんて誰が言った?


皮膚や頭皮のトラブルを抱えた方々には、「湯シャン」を一考に加えることも必

要でしょう。頭皮の乾燥及び皮脂の過剰分泌は、シャンプー習慣によってもたら

されているケースがあり、国内外のある著名な皮膚科医によれば、シャンプーの

使用を徐々に減らすことにより、皮脂腺の油分分泌も緩やかになり、頭皮の油分

もより少なくなるという意見を示しています。

ですから、これを湯シャンで回避することで「頭皮トラブルの起きにくい土壌」


「髪の育ちやすい土壌」を作るという発想は正しいでしょう。

ただ、残念なのは、SNSの情報として、ここぞとばかり「湯シャンで髪が増え

た」「湯シャンでハゲが治った」などと、あたかも薄毛改善法のように「湯シャ

ンは薄毛に効果的である」というデマを流す輩が後を絶たないことです。

この投稿を読んで下さっているあなたは、おわかりだと思いますが、毎日のシャ

ンプーでハゲになることはないし、逆にシャンプーをしないからといって皮脂が

毛穴に詰まってハゲになることも一切ない
のです。

薄毛(AGA)は、遺伝的要素が強いわけで、このブログでもお伝えしている通り、

どんな生活をしていてもハゲない人がいる反面、どんなに気を付けていても、

その時が来れば「ハゲる人はハゲる」
ということなのです。

したがって、「湯シャンは薄毛に効果的」などと言う人は、湯シャンにかこつけ

て、低刺激性シャンプーやら、天然成分配合をうたったシャンプーなどを売りた

いがための戦略を企てる人達としか言いようがありません。

要するに、「湯シャンくんだりで薄毛に効果があることなど100%ない」と

ここで断言しておきます。



結局湯シャンは良いのか悪いのか?


洗髪という概念は、平安時代からのことだそうです。その時分はまだ、櫛で髪を

すく(とかす)ことにより皮脂や汚れを取り除く形がせいぜいだったのでしょう。

水で髪を洗うという習慣は江戸時代からです。この時にシャンプー代わりに使わ

れていたのは、布海苔(ふのり)・小麦粉・米ぬか・などと云われています。

海藻類の一種である布海苔は、現在でも一部地域で洗髪に使われているという話

を聞きます。

布海苔を水に浸したり、煮炊きすれば、海藻類独特のぬるぬる成分が抽出され、

それに小麦粉や米ぬかを混ぜ合わせて、天然の洗髪剤として使われていたのだと

想像できます。

その後、1955年に粉末シャンプーが登場し、液体シャンプーが売り出されたのは

1960年です。その昔は、1ヶ月に1度程度でしかなっかった洗髪も、やがて1週間

に1度ぐらいになり、液体シャンプーが普及し始めた1960年以降から徐々に洗髪

の頻度が増えてきたわけですが、現在のように、毎日洗髪を行うようになった背

景には、住宅の浴室環境の整備が理由に挙げられるのはもちろんですが、

それよりなにより、やはり洗髪の頻度を増やすことで、頭皮の皮脂や汗による

臭いや痒み及びフケなどを防ぎ、頭皮環境を良好に保つという意識の向上が

人々の間で拡がったことにあるのだと思います。

そこで、湯シャンの話に戻りますが、そもそも洗髪の頻度に明確な決まりはない

のです。ですから、自らに合った頻度を知るには、自身の洗髪の中で頭皮の状態

を確かめるしかありません。

湯シャンで頭皮が極めて健康な状態になったと言う人もいれば、脂っぽくなった

り痒くなったと言う人もいます。

もともと、皮脂の分泌量は人によって違います。髪を洗いすぎると頭皮が乾燥し

てよくないが、洗いが足りないと皮脂や汚れがたまる。雑菌も繁殖し、臭いや痒

みの他、ニキビができたり、脂漏性皮膚炎にならないとも限りません。

ただ、ひとつ確かなことは、市販のシャンプーが髪や頭皮に悪影響を与えること

はないという事実です。したがって、頭皮に何らトラブルを抱えていない人にと

って、今や毎日のシャンプーは欠かせないはずです。

そういう観点から見れば、湯シャンは良いとも悪いとも言えないというのが実情

です。単にナチュラル思考の一端と捉え、深く考えることはないのでしょう。

前述したように、その昔は石鹸もシャンプーも使わない入浴が当たり前であり、

また、洗髪にシャンプーを使うようになったからといって、ハゲが増えたという

データもないのです。

時代のトレンドとして興味を覚えたなら、湯シャンを一度試してみてもいいかも

しれましせんね。

ただし、私が今回の投稿で念を押したいのは、湯シャンによって髪が増えたり、

ハゲが治ったりすることは、絶対にない
ということです。

終わりに


さて、今回は湯シャンについて述べてみましたが、その理由はあくまでも、薄毛

に悩むあなたが誤った情報やデマに惑わされないようにして欲しいという思いか

らです。

湯シャンを慣行することにより、頭皮や皮膚トラブルが解消されて、まさに目か

ら鱗とばかりに喜ばれる人も中にはいるでしょう。しかし、湯シャンをいいこと

に薄毛に悩む人たちの心理に付け込んだ商売をもくろむ業者も存在します。

湯シャンには関係ありませんが、つい先ほど、この文章を書く前に見たネット広

告にも「使い過ぎるとボーボーに」などという育毛剤の宣伝がありました。

そんなわけは絶対にないのに、深い悩みを抱えると、あり得ない宣伝文句にも過

剰に反応してしまうのが人の常
です。そんな情報に惑わされないためには、やは

り正しい知識を得ること以外にありません。

何度でも申し上げますが、現在の薄毛治療は、ミノキシジルの外用薬と内服薬、

そして、フィナステリド(プロペシア)及びデュタステリドの内服薬、これらを組

み合わせた治療以外に、髪が生えることなど一切ないのは明白な事実です。

そして、薄毛(AGA)に悩み始めたのなら、まずはAGA専門のクリニックを受診す

るのが最善の道なのです。


この投稿を読まれているあなたは、わき目を振らず、しっかりと前を見据えて、

AGA治療に専念して下さい。


話は変わりますが、あなたは洗髪をするのは朝ですか?夜ですか?

まあ、どちらが良いとか悪いとかではないのですが、実際、私は高校生の頃から

朝シャンをしていました。

一番の理由は、モテる男の身だしなみとして寝癖を付けたまま学校に行くなん

て、もってのほかだと考えていたからです。

思えば、「朝シャン」などというフレーズが流行したのは、もうはるか昔の話で

す。「朝食は抜いても朝のシャンプーは欠かさない」という女子高生が多数を占

めることが話題となり、朝のシャンプー、いわゆる「朝シャン」が流行語大賞を

受賞したのは1987年(昭和62年)のことでした。

そのはるか前から、私は朝シャンを慣行していたわけですが、寝癖直しはもちろ

ん就寝中の汗も流せる上に、一日のスタートを爽快な気分にしてくれる朝シャン

は私の生活スタイルと化しました。

ただし、本来入浴は夜に行い、汗や汚れをきれいに洗い流して床に就く方が

清潔で良いに決まってますから、私は少なくとも、帰宅後に湯シャンをして、頭

髪の汗や汚れを洗い流してから床に就くようにしています。

今の世の中の状況下では、朝風呂派の人と言えども、新型コロナウイルスの除去

も念頭に入れながら、とりあえず帰宅後に、手洗いはもとよりシャワーや入浴を

することは必須だと私は思います。

よくよく考えれば、私は朝はシャンプー・夜はノープーで、ある意味

「湯シャン」を慣行する一人でもあったわけです。

では、今回の投稿は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました。

次回の投稿もどうぞよろしくお願いします。


カテゴリ:髪に関する雑学 

この記事に関連する記事一覧

当サイト推奨AGAクリニック

公式サイト(gincli.jp)

ページの先頭へ